2017年1月7日

INSIDEのストーリー考察


Playdead『INSIDE』のストーリー考察です。
細かい演出、イースターエッグ、意図のつかめない部分など
解明されてない謎は多くありますが、わかる範囲でまとめてみようと思います。
※ネタバレ注意!

■INSIDEとは
辞書によるとINSIDEとは
・内部、内側、内部事情、内幕、人の腹の中、本性、おなか、腹
・何かの内部ということであればinでよいが、内と外を分ける境界の内側ということを強調するのがinsideである

■ゲームの解説
Hunted and alone, a boy finds himself drawn into the center of a dark project.
追われに追われて一人きり、少年はいつのまにか闇のプロジェクトの中枢に引きずり込まれていた。

世界観について


■環境、世界観の考察
生命感に乏しく、無機質で冷たく、統制された世界観。
限られた者以外が自我を持つことを許されず、持てば粛清される。
マインドコントロール、強力な衝撃波や水位の操作など、科学が異様に発達している
いわゆるSF
ふつうの電車に乗り込む人々がいる一方で、貨物列車(しかも相当長い)で運ばれる人々がいる。
このことから社会的な身分制度のようなものが存在することが想像できます。





これらの世界観を一言で表すならディストピアでしょう。

■建造物、ロケーション
森、農場にはじまり、街、工場、深海、鉱山、浸水した研究施設など・・・。
全編をとおしてが多いという印象を受けます。
施設ではマインドコントロールだけでなく、水位や重力をコントロールする実験も行っているようです。
また、いたるところで構造上の類似がみられることから
廃棄と建設の繰り返しによって、施設自体が肥大化していったものと推察できます。
















少年について


■少年は何者か?
攻撃されれば赤い血が出るし、高いところから落ちれば死ぬ。
少なくとも少年には感情があるように見受けられます。
ただ、ひよこや魚がついてきたり、なぜか動物に好かれる愛され体質。
最終的にはヘルメットなしでドローンをコントロールしたり、水中で無呼吸で活動できたりすることから、『人間のようで人間ではない』。おそらくは人造人間か、人工知能。
少年が人間でない理由は大きく2つ。

■理由1. 溺死後、プラグを刺されて復活。無呼吸で活動できるように
少年のお腹からプラグが抜かれる瞬間を見てみてください。
プラグの先端が尖っていることに気付くと思います。



肉塊からプラグを抜く時に出血がある(右図)のに対し、少年からは出血は見られません(左図)。
つまり、少年のお腹には予めプラグを刺すためのソケットが備わっていたと考えられます。
しかし、ここで別の疑問が浮上します。
このプラグは一体何で、なぜ水生生物は少年を助けたか?という疑問です。
プラグは水中呼吸の能力を与えるものでしょうか?
生物に良心のようなものが芽生え、慈悲で少年を助けたのでしょうか?



個人的には、水生生物は肉塊の制御下にあり少年をハックするためにプラグを刺したのではないか、
と考えています。それと同時に水中呼吸の能力もインストールされてしまった、と。

■理由2. 裏エンディング
裏エンディングの解釈にもよりますが、プラグを抜いたら少年の自我が喪失した為。

その他のキャラクター


作中に登場するキャラクターの一部です。

①調査員、社員、研究員風。と社長








肉塊を眺めたり、デスクワーク、みんなでランチを取ったりするのが日課のようです。
社長(右)を突き落とすシーンはこのゲームにおける暴力的なシーンの1つ。
でも入り口で待っていれば社長は隅っこに逃げるので、素通りすることも可能。

②警備員、監視員風。と、ファミリー








マスクを被っている。上記①に使われる存在。
監視や警備がおもな役割のようです。
車の運転はもちろん、犬を使役し、銃も扱う。
女性や子供もいるし、赤ちゃんらしきモノを抱いている者もいる。

③一般人風








こちらはいかにも操られている印象ですが、肉塊が操っているのでしょうか?
上記②と服装が似ているので、もしかしたら選別後に②か④に振り分けられるのかもしれません。
ちなみに、子供はいません。

④作業員風








高所や鉱山など危険な場所に配置される傾向あり。
マインドコントロールデバイスによって操作することができます。
逆方向に動く者もいるし、そもそも動かない者もいます。
こちらには女性と子供はいません。

⑤クラッシュテストダミー








衝撃波の発生するエリアに座らされている。
こめかみのマークから衝突試験などで使用されるダミー人形だと思われます。

⑥逆さに吊るされた人








被験者でしょうか。肉塊のプロトタイプのようにも見えます。
豚に寄生していた寄生虫に侵されています。

兵器、トラップ


■銃
マスクを被っている警備員が使用する武器。
銃はダートを打ち出していることから麻酔銃のようなものと思われる。
ただ、中の薬液が麻酔とは限りません。

■テイザー
とんでもない威力と命中精度。完全にとりにきている。



テイザーに撃たれた後は引きずられたり、吊り上げられたりと、とにかくぞんざいな扱われようです。
少年以外にも独立した意識のある人間がいたようで、放置プレイされている場面もあります。


動物、生命体


■豚と寄生虫
人間と豚は組織学的・生理学的に似ているようで、
マインドコントロール装置のためのプロトタイプとして寄生虫と豚が実験台にされていたという説が有力。
これを裏付けるのが、3番目の実績であるブーフーウー
実績の説明では、"ワラと木とレンガ"という3匹の子豚を連想させる内容になっていますが、原題は"Wee Wee Wee"で、They never made it to market(彼らはそれを市場に出したことはありません)となる。
"彼ら"はおそらく研究員たちのことで、"それ"は十中八九のことでしょう。
寄生虫はハリガネムシがモデル?
この寄生虫は宿主をコントロールし、河川に飛び込ませ自殺させます。
前作のLIMBOでも似たようなのが登場しましたよね。



■水生生物











光に弱く、陸に上がれない。
潜水艦の窓を破るほどの力があり、突進を回避する反射神経を持つ。
大きさは少年と同じか一回り小さい。ホムンクルスではないかという説。

■肉塊















少年が水槽に到着したとき、肉塊には4つのマインドコントロールデバイスがとりつけられていました。
デバイスは頭に装着するものですから、少なくとも4名分の脳が使われていることになります。
つまり、肉だるまの正体は集団意識(Hive Mind)ではないでしょうか。※詳細は集合精神を参照。
マインドコントロールデバイスは1つで複数の人間を操作できるので、
かなり大規模の人間をントロールしていたのではないかと考えられます。
疑問なのは実際に肉塊が操作していたモノは誰だったのか、ということです。

エンディングの考察


肉塊が施設の壁を突き破って海岸線に出た後、動かなくなります。
なぜ動かなくなってしまったのでしょう?
これを考察する手がかりの1つにジオラマがあります。

ジオラマ









肉塊がオフィスで墜落した際にあるジオラマ。
これはエンディングの海岸と非常によく似ているつくりになっており、スポットライトの当て方までそっくりです。これらを踏まえて考察してみると

①外に出られたと思ったらライトの光を目にし、まだ研究施設の内側だということに気づいたので逃げるのを諦めた。自然光ならジオラマと同じ場所に光を当てることはできないだろう、という説。

②ビーチの場面は実際に研究所の外で、肉塊は陽光を浴び自由を感じている。
ジオラマは次期開発計画の構想だった。
理由は、少年の軌跡より研究施設が左(西)から右(東)に向かって肥大化しているから、という説。

が、考えられます。

しかし、ジオラマを考慮せずとも
・激しい落下により中の少年が死んでしまった
・操作者との距離が離れすぎて肉塊(少年)のコントロール権を失ってしまった

なども十分考えられます。


実績と裏エンディングについて


■裏エンディングを見るには

各所に設置されたオーブを13個破壊した後、最後のオーブを破壊します。
理由は、14個目のオーブの扉にはロックが掛けられており、先に13個破壊する必要があるからです。




後ろの看板は破壊したオーブの場所が点灯する仕組みになっています。
オーブに接続されている黄色いケーブルは、この看板に集約されているわけですね。
次に、コーン畑の地下室にある入力装置にパスワードを入力します。
このオーブは14コあり、ロック解除のコマンドも14であることからオーブの破壊がロック解除の鍵と繋がっているのは間違いないでしょう。

パスワードは
上、上、右、左、右、右、右、上、上、上、右、左、左、左


鍵を散在させている上に2重ロックとは、ずいぶん厳重なセキュリティですね。
また、一度裏エンディングを見てしまうとパスワードがリセットされ、もう一度裏エンディングを見るためには再度オーブを破壊してまわる必要があります

サウンドについて


『INSIDE』のサウンドは人間の頭蓋骨を通して録音されていた!
http://www.gamespark.jp/article/2016/10/08/69177.html






0 件のコメント:

コメントを投稿